03-6883-7608
MTC · 業界の深さ、グローバルの広がり
グローバル / ローカライズ · グローバル展開支援

SAP によるグローバル業務標準化と拠点展開

日本本社による海外子会社の統制と、海外本社による日本拠点の立ち上げでは、グループ共通要件と現地要件の管理が重要です。MTC は 2 層(ツーティア)ERP とグローバルテンプレート方式により、本社統制、現地制度、システム連携を設計し、本稼働後の運用まで支援します。

日本企業の海外展開と外資系企業の日本進出

本社統制、現地法人の業務要件、会計・税務制度、システム連携を整理し、各拠点に適した SAP 構成と運用体制を設計します。

日本本社 → 海外子会社

アジア・欧米の子会社を、本社の管理体系に組み込む

本社の基幹(SAP S/4HANA または SAP Business One)はそのままに、海外子会社には短期間で立ち上がる SAP Business One を展開します。子会社は現地の税制・言語・通貨で日常業務を回し、勘定科目とマスターデータは本社が定めたルールに従う――本社と子会社で階層を分けるこの構成は 2 層(ツーティア)ERP と呼ばれ、グループ展開で広く使われています。

海外本社 → 日本拠点

海外本社のテンプレートに、日本拠点を載せる

海外本社が持つグローバルテンプレートに、インボイス制度や電子帳簿保存法など日本固有の差分を上乗せし、日本法人を本社の管理体系に組み込みます。立ち上げは東京の拠点が日本語で支援し、本社側とは英語で連携するため、本社の IT 部門と日本の現場の間で話が止まりません。

設計の出発点

システム設計に先立ち、本社と現地法人の権限・責任を定義

多国展開では、勘定科目、マスターデータ、業務プロセス、権限、レポーティングについて、本社統制と現地裁量の範囲を定義します。責任分担が曖昧なまま国別導入を進めると、設定やデータ定義が各国で分岐し、グループ統制と保守性が低下します。

本社が決めること

グループ共通のルールとして統一

  • 受注から請求までの基幹プロセスの型
  • 勘定科目体系と記帳のルール
  • 品目・取引先などマスターデータの採番と管理
  • 連結・グループ報告のフォーマット
  • 重要な取引に対する承認権限の枠組み

現地に任せること

国ごとの制度・慣行への対応

  • 税率・税番号・請求書様式など現地税制への対応
  • 各国の法定帳票と申告様式
  • 表示言語・取引通貨・機能通貨
  • 現地銀行との接続と支払い慣行
  • 労務・社会保険など国ごとの制度対応
展開の進め方

代表拠点でテンプレートを確立し、対象国へ段階展開

代表拠点で共通業務プロセス、マスター、勘定科目、帳票、権限を定義し、各国固有要件を追加しながら対象国へ段階的に展開します。

01最初の国

グローバルテンプレートを確立

業務が標準的で型をつくりやすい国を 1 か国選び、基幹プロセス・勘定科目・帳票・マスタールールを文書化したテンプレートとしてまとめます。この段階の作り込みは意図的に最小限へ抑えます。テンプレートが重くなるほど、次の国への展開が難しくなるためです。

022 か国目以降

差分だけを調整して広げる

国ごとに Fit-to-Standard/Fit-Gap 分析を実施し、共通テンプレートの適用範囲と現地対応が必要な差分を定義します。設定、設計書、テスト資産を次の国へ再利用することで、展開の効率と品質を高めます。

03稼働後

グループの数字に組み込み、テンプレートを磨く

稼働した国から順に、マスターデータと報告の口径を本社側とそろえ、連結の対象へ組み込みます。運用で見つかった改善点はテンプレートに反映し、その次の国の立ち上げに活かします。

グループ統制

拠点が増えても、グループの数字は一つの体系で

複数法人・複数通貨の管理

法人ごとに会計基準・機能通貨・言語が異なっても、同じ設計思想の基盤の上で運用します。国が増えても管理の仕方は変わりません。

連結の仕組み化

勘定科目とグループ報告基準をあらかじめ統一するため、子会社データの組み替えを抑えて連結処理へ移行できます。表計算による再集計と確認負担を削減します。

マスターデータの一元管理

品目・取引先・勘定のマスターを本社で統制し、国をまたいだ売上や原価の比較を可能にします。

権限と承認の設計

与信枠の変更や高額の発注など、重要な処理には本社の承認をあらかじめ組み込みます。統制を担当者の注意力ではなく、仕組みで支えます。

支援体制

稼働した国を、その国の言葉で支え続ける

多国展開は稼働がゴールではありません。各国の制度改正への追随と日々の運用を、現地の体制で支えます。

01

14 のサポート拠点

主要な進出先をカバーする 14 のサポート拠点から、現地の言語で導入と運用保守にあたります。

02

LinkedWorld 70+ か国のパートナー網

70 を超える国・地域に広がる LinkedWorld のネットワークを MTC のグローバルデリバリーに組み込み、各国での実装・運用を日本から一元管理します。

03

日本語と英語の両輪

日本側の窓口は東京の拠点が日本語で担い、海外本社・海外子会社とは英語で連携します。多国プロジェクトでも報告と判断の流れを一つに保ちます。

よくある質問

最初に立ち上げる国は、どう選べばよいですか?
業務が標準的で、勘定科目や中核プロセスをテンプレート化しやすい拠点を代表国に選ぶのが一般的です。複雑性の高い拠点を最初に選ぶとテンプレートが過度に個別化され、他国へ展開しにくくなります。MTC は対象国、業務範囲、制度差分を評価し、代表国の選定を支援します。
すでに各国で別々のシステムを使っています。活かせますか?
既存システムの役割と業務範囲を整理したうえで、本社の統制と連結に必要な範囲をテンプレートに取り込み、残すべきものは接続する形を検討します。すべてを一度に置き換える必要はなく、段階的なロールアウトを前提に進められます。
本社が SAP S/4HANA、子会社が SAP Business One でも連携できますか?
はい。本社の SAP S/4HANA と子会社の SAP Business One を組み合わせる 2 層(ツーティア)ERP は、グローバル企業で広く採用されている構成です。MTC がアーキテクチャ、マスターデータ、科目マッピング、連結インターフェースを設計・実装し、稼働後の運用まで支援します。
多国展開にかかる期間の目安は?
要件や対象国の数により幅がありますが、最初の国でテンプレートを固めたあとは、2 か国目以降の立ち上げ期間を短縮できます。差分分析(Fit-Gap)の結果をもとに、国ごとのロールアウト計画をご提示します。
グループ連結を、表計算の手作業から脱却できますか?
各国で勘定科目、マスターデータ、グループ報告基準を統一することで、連結業務を標準化できます。月次・四半期の連結に伴う手作業と確認負担を抑えられます。

展開順序、対象範囲、統制方針をご相談ください

対象国、本社の基幹システム、グループ管理の現状をお聞かせください。2 層 ERP の構成案と国ごとのロールアウトの順番を整理してご提案します。1 営業日以内にご連絡します。

グローバル展開を相談する