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日本進出、日本子会社の SAP をどう制度に準拠させるか

海外本社の ERP を前提に、日本子会社の財務・税務を国内制度に準拠させ、本社と連結する——このとき問われるのは語学力ではなく、消費税・インボイス制度、電子帳簿保存法、日本会計基準という制度への対応です。MTC は「テンプレート+ロールアウト」の進め方で、本社テンプレートに日本で必須の差分だけを加えます。日本企業の国内制度対応のご相談にも対応します。

交付モデル

Template-Rollout:本社テンプレートに、日本で必須の差分だけを追加

グローバル企業が複数の国で ERP を立ち上げる際は、まず 1 か国で業務プロセス・勘定科目・帳票を作り込み、再利用可能なテンプレートとして整備し、以降の国は差分のみを適合させてロールアウトします。日本子会社の立ち上げも同じ進め方です。日本は財税の差分が比較的大きいため、適合のステップに相応の工数を見込みます。期間の目安は対象範囲により数週間から数か月と幅があります。

01

テンプレート

本社にグローバルテンプレートがあれば、それを起点とします。なければ、再利用可能な日本拠点の基線を本社と一緒に定義します。

02

適合

テンプレートに、日本で必須の差分のみを追加します。日本会計基準の勘定科目、消費税・インボイス、法人税、源泉徴収、法定決算書様式、円建て会計、日本語 UI。沿用できる部分は再構築しません。

03

立ち上げ(go-live)

ブループリントに沿った構成、データ移行、連携・テスト、最終ユーザー教育と稼働後の定着支援を行います。日本子会社は短期間で立ち上がる SAP Business One で運用します。

04

本社連結

日本子会社をグループ同一の管理体系へ。主データ統一・科目マッピング・報告口径をそろえ、本社の SAP Business One または SAP S/4HANA と連結します。

日本の財税コンプライアンス

日本では、財税コンプライアンスとして何を処理するか

日本子会社の立ち上げで対応が必要になる主な領域です。具体的な要件は最新の法令にもとづいて確認します。

消費税・インボイス制度(適格請求書)

  • 標準税率 10%、軽減税率 8%(飲食料品等)
  • 適格請求書(インボイス)制度は 2023 年 10 月開始。適格請求書発行事業者の登録番号、税率区分ごとの記載に対応
  • 課税期間ごとに申告(中間申告を含む)

法人税と法定帳票

  • 法人税・地方法人税・法人住民税・事業税
  • 決算書(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、個別注記表)
  • 法人税申告(別表)、勘定科目内訳明細書

源泉徴収・給与・社会保険

  • 給与・報酬の源泉徴収、年末調整
  • 社会保険(健康保険・厚生年金)、労働保険
  • 住民税の特別徴収

日本特有の対応

  • 電子帳簿保存法(電子取引データの保存要件)
  • 全銀協フォーマットによる銀行 FB データ連携(振込・口座振替)
  • 消費税の税区分判定(課税・非課税・不課税・免税)
  • 商習慣(締め支払、手形・でんさい、請求書様式)
分担を明確に

標準で対応できる範囲と、MTC が担う範囲

SAP Business One は日本ローカライゼーションを備えますが、「標準で備える」ことと「そのまま制度に準拠する」ことは別です。SAP が税制ルール・法定帳票・多通貨という土台を提供し、銀行連携・申告口径への設定・本社連結は現地パートナーが担います。能力ごとに分担を整理します。

対応項目SAP Business One 標準MTC が担う
会計基準と会計処理日本会計基準ローカライゼーション、円建て、日本語 UI日本基準の科目テンプレート、グループ報告(IFRS/グループ GAAP)へのマッピング
税区分と税額計算税区分判定ルール、課税・非課税区分実際の申告口径に合わせた設定
法定帳票と申告法定帳票・決算書様式決算書・申告口径の実装
インボイス(適格請求書)税率区分・登録番号の記載対応取引先マスタの登録番号管理、運用設計
電子帳簿保存法電子データ保存に対応した構成電子取引データの保存要件に沿った運用設計
銀行連携(全銀)—(標準では銀行直結なし)全銀協フォーマットでの振込・口座振替データ連携
多通貨・多法人多通貨・多法人会計、グループ内多組織グループ主データと報告口径の統一
海外本社との連結SAP S/4HANA との 2 層連携の枠組み科目マッピング、多通貨換算、基準差異調整、接続実装
実装と継続対応ブループリント、データ移行、連携開発、教育・定着支援、制度改正への追随

「標準」= SAP 公式の日本ローカライゼーションが備える土台。「MTC が担う」= 制度に準拠して稼働させるまでの実装。電子帳簿保存法とインボイスは、外資系企業の日本拠点で特に関心の高い領域です。

本社と一つの帳簿に

海外の SAP Business One または S/4HANA と、どう連結するか

日本子会社は日本の法定申告とグループ報告の両方に対応する必要があり、口径が異なります。連結は、アーキテクチャ・科目・通貨・基準差異の 4 つの観点で整理します。

2 層 ERP アーキテクチャ

本社の SAP S/4HANA(または SAP Business One)に対し、日本子会社は SAP Business One で運用する構成です。両者をつなぐ連携の枠組みは SAP が提供しています。

科目マッピング

日本子会社の記帳は日本会計基準のまま、グループ統一の科目表への対応づけを整備します。連結の場面で、各社の数字をそのまま比較できる状態を保ちます。

多通貨換算

記帳は円建てで行い、グループの報告通貨への換算ルールを定めます。為替差損益や換算差額の扱いも、グループの口径にそろえます。

基準差異調整

日本会計基準と IFRS(またはグループ GAAP)の間にある会計処理の差異は、連結時に調整仕訳として扱える形にあらかじめ設計しておきます。

本社が複数国で展開予定の場合は、2 層 ERP・テンプレート+ロールアウト・グループ統制の全体像を「グローバル展開支援」でご確認いただけます。

グローバル展開支援を見る

よくある質問

海外本社の SAP に、日本拠点だけを追加できますか?
可能です。2 層(ツーティア)ERP の考え方で、本社のグローバルテンプレートに日本固有の差分を上乗せし、本社の SAP Business One または SAP S/4HANA と連結します。
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応していますか?
はい。適格請求書の記載要件(登録番号・税率区分)への対応と、電子取引データの保存要件に沿った運用設計を行います。最新の制度に合わせて設定を見直します。
英語と日本語の両方でサポートしてもらえますか?
東京の拠点から日本語で対応し、海外本社とのやり取りには英語でも対応します。
日本の給与・社会保険まで対応できますか?
対応範囲を個別に確認のうえ、ご利用の SAP(Business One または S/4HANA)と給与システムの連携、またはパートナーとの協業で対応します。
日本以外でも展開を予定しています。
グローバル展開支援(2 層 ERP・テンプレート+ロールアウト)とあわせてご提案します。本社テンプレートを起点に、各国のロールアウト計画を整理します。

日本進出・日本子会社の立ち上げを相談する

本社で利用中の SAP(Business One か S/4HANA か)、日本子会社の業務範囲をお聞かせください。日本ローカライズの適合と連結の進め方をご提案します。1 営業日以内にご連絡します。

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